投下するスレ外伝01






「あ、水無いらっしゃーい」

「ん・・・」

既に閉店している喫茶店SPSLに、訪れた1人のスピナー。
黒い長髪の女性、Mizmである。

いつも通り適当な席に招待されて、コーヒーが出される。

「はさみ・・・」

「ん、なーに?」

はさみの問いに、Mizmはうつむいてじっと考える。
そして、意を決したように、はさみに目を向ける。
そこで、無垢な表情でMizmを見ていたはさみと目が合う。

すぐさまMizmは、顔を再びうつむかせてしまう。
頬の色が、わずかに変化したようにも見える。

「いや・・・なんでもない、よ・・・」

「んー、そっか」

そんなMizmの様子は気にかけず、紅茶に砂糖を入れるはさみ。
そして、笑顔で今日来たお客の話を続ける。

Mizmはどこかオドオドしたような表情で、たまにはさみに目を向けては、再びうつむく。

「そういえば、今日姫さんがここに来るんだよー」

「え・・・」

その言葉に、驚いくMizm。

「あ、びっくりした?うん、最近たまに寄ってくれるんだー」

「・・・そう、なんだ・・・」

Mizmは、複雑そうな表情になる。

「ん、どうしたの、水無?
 姫さんと喧嘩でもしてるの?」

「いや、そういう、訳じゃ・・・」

歯切れの悪い返事。
その後、少し迷うようなそぶりを見せた後、Mizmは顔を上げた。

「わ、わたしはふたりき」

Mizmの言葉を遮る様に、ドアの開く音がした。

「はーい」

はさみがぱたぱたとかけていく。

「あ、姫さん、いらっしゃーい」

入ってきたayshを見て、はさみはぱっと笑顔になる。
その表情を見て、ますます複雑な表情になるMizm。

「こんばんは、はさみ・・・え?」

ayshは、中に居るMizmを見て、驚く。

「・・・どうも」

「・・・こんばんは、水無」

ayshは、笑顔で水無に挨拶する。
だが、微妙にその本来のものとは違うように見える。

「ちょっと紅茶補充してくるねー」

はさみはそう言うと、2人を残して裏にかけていった。

「姫さん・・・」

「水無・・・」

2人の間には、静かな火花が散っているように見えた。







っていう感じで今年は行こうと思うんだけど、どう?」

「Pesp・・・エイプリルフールだからって、無理に嘘つく必要は・・・
 ていうか、お前わざわざそんなこと言うために人ん家来たのか」

kUzuは、ため息をついた。
 2009年4月1日 小ネタ












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